師匠:さてここで問題です。
弟子:はい。
師匠:駄菓子屋さんのお店の前に置いてあるものといえば?
弟子:コーラの自動販売機。
師匠:それから?
弟子:アイスのケース。窓を上に押し込むやつ。
師匠:うんうん。それから?
弟子:あと? なんだろう? 仏花?
師匠:いやいや違うだろ。ほら、赤くてさ、四角くてさ……。
弟子:?? なんだろう?
師匠:ほら、中には丸いカプセル的なものがさ、ほら、ほら~。
弟子:あー、あれねー。お金入れて回すやつねー。
師匠:そうそう。あれなんて言ったっけ?
弟子:赤くて四角くてお金入れて回すとカプセルが出てくるやつ。
師匠:早く引っ掛かれよ。
弟子:なんなんすか。ガチャガチャでしょ?
師匠:わ!
弟子:相変わらず変な人ですね。ガチャがどうかしたんですか?
師匠:あーあ。それも言ってしまったのか。もうだめだな。
弟子:なにがっすか?
師匠:お前はバンダイ様からもタカラトミーアーツ様からも訴えられる事となった。残念だ。
弟子:は?
師匠:「ガチャガチャ」はバンダイの登録商標。
弟子:は?
師匠:「ガチャ」タカラトミーアーツの登録商標なのだよ。
弟子:マジですか? それただの擬音じゃん。
師匠:審議官に言え。ガシャポンやガチャポンもバンダイ様の登録商標だって。
弟子:いやー、驚きましたね。様って言うところが。
師匠:駄菓子屋ってさ、まずチェリオと串カステラで一杯やるじゃん。
弟子:チェリオ??
師匠:ベビースターラーメン的なしょっぱいもの挟んでさくらんぼ餅いくよな。
弟子:そうなんだ。よく分かんないけどあとは?
師匠:あとは当たりが入ってないクジで騙されてブロマイド引きでも騙される。
弟子:あはははははは。
師匠:糸引き飴でも騙されるし大きいスーパーボールは当たらない。
弟子:あはははははは。
師匠:で、最後に残った10円で回すのが赤くて四角くてカプセルが出てくるやつ。
弟子:ガチャガチャって言え。
師匠:昔はね10円残ったから回しとこうかって感じだったんだよなー。
弟子:そうなの?
師匠:ロクでもないもんしか入ってなかったからね。中がいつまでも同じだし。
弟子:ならなんで回すの?
師匠:そりゃ子供だから回したいじゃん。いいのが出るかもしれないし。出ないけど。
弟子:というか本当に10円だったの?
師匠:そうだよ。回すかマルカワのオレンジガムか腕を組んでの長考だよ。
弟子:それが今では300円とか500円が当たり前だもんね。
師匠:カプセルも大きくなったし美術工芸品レベルの出来の良さの物もたくさんあるね。
弟子:ほんとそうだよね。
師匠:種類も無限にあるし、何しろスピード感がすごい。すぐ現れてすぐ消える。
弟子:これはハマるし全部集めたくなるよね。実用品もたくさんあるし。
師匠:今やターゲットは大人だからね。
弟子:うちの役割は?
師匠:スピード感に乗れなかった方たちの心の拠り所。
弟子:なるほど得意分野ですね。
師匠:小さな幸せが見つかることを祈ってます。
