師匠:誰でも分かる大ヒット商品ってあるだろ?
弟子:ええ。ありますね。
師匠:例えば?
弟子:え?
師匠:だから例えば何?
弟子:えーーーーーーっとね、えーー、………………。ムヒ。
師匠:じゃ、ムヒってどこが作ってるの?何て会社?
弟子:株式会社ムヒ。
師匠:ハズレ~。
弟子:そんなの分かんないですよ。どこなの?
師匠:株式会社池田模範堂。
弟子:はい?
師匠:そんなの分かんないって?社名が分かんないか?
弟子:分かんないですよ。
師匠:じゃ、キューピーマヨネーズは?
弟子:………………キユーピー株式会社。
師匠:当たり。分かるじゃん。
弟子:マジですか。
師匠:じゃ、ハートの形でおいしい源氏パイは?
弟子:げ、源氏パイ??
師匠:固めでおいしいかにぱんや缶入りのカンパンも作ってるよ。
弟子:源氏製パン株式会社。
師匠:おっしいな~。三立製菓株式会社。
弟子:ごめん。聞いたことないや。
師匠:じゃ、簡単なところで牛乳石鹸は?
弟子:牛乳石鹸株式会社。
師匠:惜しすぎるねー。牛乳石鹸共進社株式会社だね。
弟子:はい?
師匠:共進社株式会社ってところがスゴイよね。
弟子:で、一体どうしたんです?
師匠:いや、ヒット商品と社名が結びつかいない会社って結構ある
んだなーって。
弟子:今、売ろうとしてるこのコンタック君とどうつながっていく
んです?
師匠:コンタックといえばコンタック600。つまり国民的総合感冒薬だ。
弟子:そうですね。鼻炎とかね。花粉とかね。
師匠:そうそう。これはどこが作ってんの?
弟子:…………近田製薬……株式会社。
師匠:コンタ製薬?面白いけどハズレ。
弟子:どこなの?
師匠:グラクソ・スミスクライン株式会社。
弟子:えー?ちょっと印象にないかな。聞いたことないや。
師匠:だろ?でもね、印象にないでは済まないほどの巨大製薬会社
なんだよ。
弟子:へぇ。
師匠:グラクソとウエルカムが合併してグラクソ・ウエルカム。
弟子:うん。
師匠:それがスミスクライン・ビーチャムと合併してグラクソ・ス
ミスクライン。
弟子:三菱東京UFJ方式ですね。どんどん長くなるとワリと面白いっ
ていう。
師匠:イギリスに本社があるんだけど数年前の総資産が41,080Million
Poundだよ。
弟子:それはいくらなの?
師匠:いやぁ、よくわかんない。
弟子:計算しろよ。
師匠:日本法人は東京にあるんだけど、コンタック君は大阪人なんだよ。
弟子:そうなんだ。だから笑瓶ちゃんなんだね。
師匠:大阪君と東京君がいたんだけどこてこての関西人のみにした
みたい。
弟子:へぇ。
師匠:ビリヤードやオルガンの弾き語りが趣味。
弟子:ふぅん。趣味はこてこてじゃないね。
師匠:スピーチは短く、効き目は長くがモットー。
弟子:モットーはこてこてだね。
師匠:「コンタック600」はContinuous(連続的な) Actionからき
てるんだよ。
弟子:あら、洗練されててオシャレ。こてこてじゃないね。
師匠:いや、ろっぴゃくの“ぴ”にアクセントを置くとこてこて。
弟子:あ、なるほどなるほど。
師匠:ちなみにコンタック君ではなく。ミスターコンタックである
らしい。
弟子:へぇ。コンタック君かと思ってたよ。
師匠:誕生日は、1966年2月28日。アラフィフだね。
弟子:それはもしやコンタック600が新発売された日ってこと?
師匠:そうだね。ロングセラーだよね。
弟子:ところでコンタック600の600ってなんなの?
師匠:それだ!そこなんだよ!!発売当初っから600なんだよ。
おかしいだろ?
弟子:だからなんなの?
師匠:それは深い闇。知れば消される可能性もあるが……。
弟子:はーやーくー。
師匠:巨大製薬会社グラクソ・スミスクライン最大のナゾなんだよ。
弟子:大げさだね。
師匠:なんと、効き目の粒々が“600個”入ってるからなんだって。
弟子:へーーーー!! オッシャレー!!!!